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December 14, 2007

うらみくずのは

稲荷の話が出たあとで、マイミクシのSHINさんの『けつねうろん』に触発されて。。。

大学時代、大阪市の信太山キャンプ場のキャンプリーダーとして入り浸っていた。
信太山(しのだやま)というところは古墳群があり、キャンプ場の管理棟下も古墳の石室が埋まっているとのことでした。

この信太というところは、安倍晴明にゆかりのある場所であった。
大阪の天王寺・阿倍野というところはその昔『安倍氏』の所領であった。晴明の父・安倍保名は信太山(大阪府和泉市)の森の中を通りすがったとき、狐狩りのために殺されかかった白狐を助けた。この白狐は『葛の葉』と名乗り、美しい女の人に化け恩返しに来た。やがて保名と結ばれて妻となり、晴明を出産する。月日が流れ、幼い晴明が母の影に狐を見て驚いた為、葛の葉は障子に

『恋しくば 尋ね来て見よ 和泉なる 信太の森の 恨み葛の葉』

と書き残して信太の森に帰ってしまう。
幼い晴明が母を恋しがるので、ある日保名が晴明をつれて信太森に行くと、葛の葉が現れて晴明に『知恵の玉』を授けるのである。
この後は、平安京で活躍する安倍晴明はよくご存じのことと思います。

JR阪和線・北信太駅近くには信太森葛葉稲荷大明神として『葛の葉稲荷神社』があります。高校と大学時代にオリエンテーリングで行きましたが、当時の印象は狐の力を感じる強烈な神社という気がしました。
母・葛の葉が残した歌の中で『うらみ葛の葉』とあります。これは葛の葉が風に揺られると葉裏の白い面が見えるため、『裏見』と『恨み』をかけた言葉だと言われています。ちなみに、葛の葉稲荷の紋は三枚の葛の葉の一枚だけが裏の白い面を向いております。

ちょっと話は横にそれましたが、このことから関西特に大阪では甘く炊いた『油揚げ』の入ったうどんを『きつねうどん』または『しのだ(信太)』と言うのです。

今はうどん屋さんで『しのだ』と頼んでも店員さんはわからないかと思いますが、文化として知っておくのは如何でしょうか?

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

お勉強になりました。
日本人として、覚えておきたい事柄です。

Posted by: まさこ | December 14, 2007 at 01:34 PM

ちょっとしたネタくらいの位置付けでお願いします。

Posted by: 真成 | December 14, 2007 at 11:40 PM

懐かしいです。このオリエンテーリングのコース私は結構好きでした。でもちょっと夕暮れに一人で下見に行ったときはおどろおどろしくて怖かったなぁ。

Posted by: つっちー | December 16, 2007 at 02:07 AM

なぁ~
昔はちとこわい感じしたよね。

Posted by: 真成 | December 16, 2007 at 09:20 AM

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