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March 11, 2005

東大寺二月堂・お水取り

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”お水取りが終われば,関西にも春が訪れる”
関西では毎年必ずと言っていいほど,この言葉を耳にする.今年は,お師匠さまのご友人と,出入りの仏具屋さんからのご縁をいただき,なんと二日も二月堂内に入れて頂くという機会を得た.
正式な名称は,東大寺・二月堂 修二会(しゅにえ).2月に修する法会という意味.

いつも堂内ではこんな話をさせて頂いている.
その昔,東大寺の開山である良弁上人は,聖武天皇より『大仏を金で覆うように...』との勅命を受けた.しかしながら,当時の輸入していた金は色が悪く,使用に耐えないものであった.
そこで良弁上人はふと思いつく...『そうだ,金峯山という山がある.そこに行けば金があるはずだと..』
良弁上人は金峯山にお越しになり,蔵王権現さまに祈られたが,蔵王権現さまは『弥勒下生のおりに敷き詰める金にしなければならないため,この金は渡せない』と...
良弁上人は再び祈る.すると..『滋賀の石山に観音を祀れ』との声がする.
良弁上人は滋賀の石山に観音様をお祀りしたところ,石川の方で金山が出たとの伝令が届いたのであった.
お陰で大仏さんはお体を金で覆われたのでった....

石山の観音さんは,今の西国札所の一つである石山寺のことである.
お話しやすいように,だいぶとはしょって書いてありますので,ご容赦くださいませ.

今回の目的は,蔵王権現さん(修験)とお水取り(東大寺・二月堂)との関係を直接感じる事であった.
一昨日のお話を聞いたところ,このお水取りの時だけ修験が使う『最多角(いらたか)念珠』を使うと.また,修法には法螺貝が使われる.二月堂内に響く法螺貝の音.
さらには,練行衆を先導したり,修法の手伝いをする役の僧侶は,白衣に梵天袈裟を着ていた.

修法の一つに,このお水取りの行法をごらんあれと日本六十余州に鎮座する神々を勧請するために,その名を読み上げる『神名帳の奉読』がある.この神名帳のトップバッターは,『金峯大菩薩』.すなわち,我らが本尊・金剛蔵王大権現さまである.
各所に修験の色がちりばめられているこの修二会.ちょっと調べてみる価値有りかと.

活字からだけではなく,この目・この耳で直接体験できたこの機会を与えてくださった方々,
寒い中,破壇.涅槃講.満行下堂と明け方五時までご一緒した先生と可愛い子たちにも感謝です.

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